オクラホマの構図
赤土、空、道、そして声。
オクラホマには、説明しにくい広さがある。 グランドキャニオンのように一瞬で圧倒する風景ではない。 ニューヨークのように高密度の興奮で迫ってくる場所でもない。 オクラホマの魅力は、少し遅れて来る。 車を走らせ、空が大きくなり、地面の色が濃くなり、町と町の間に沈黙が広がったとき、 ここがアメリカの中心に近い場所なのだと、身体でわかってくる。
その中心には、先住民の歴史がある。移動の歴史がある。石油、鉄道、農業、竜巻、音楽、スポーツ、 そして新しい都市づくりの歴史がある。オクラホマを軽く扱うと、すぐに見えなくなる。 けれど、丁寧に見ると、アメリカの複雑さが驚くほどはっきり現れる。
このサイトは、その読み方をつくるための場所である。観光名所を急いで消費するのではなく、 一つの都市、一つの道、一つの食卓、一つの記憶を、丁寧に見ていく。 そして日本語の読者に向けて、オクラホマを「行ってみたい州」ではなく、 「理解したくなる州」として届けたい。